今まで学んだ計算術をさらに応用することで、10の位の数字が同じ場合の計算法を考えてみましょう。
例として、36×35を考えます。
このままでは今まで学んだ計算術のどれにも当てはまりませんね。
しかし、少しヒネリを加えることで、今までの公式を使うことができるのです。
たとえば次のようにして、10の位の数字が同じで1の位の数字の合計が10になる場合の計算法を利用できます。
36×35 = 36×(34+1) = 36×34+36×1 = 1224+36 = 1260
また次のように、最初にかける数字を分割することもできます。
こちらの方が、1の位の数字が「5」の数の2乗計算法を使えるので、より簡単ですね。
36×35 = (35+1)×35 = 35×35+1×35 = 1225+35 = 1260
1の位の数字の合計が10に足りない場合は、次のようにすればOKです。
54×53 = 54×(56−3) = 54×56−54×3 = 3024−162 = 2862
これで10の位の数字さえ同じならば、いつでも公式を使うことができますね。
次はちょっと特殊な場合の掛け算を考えてみましょう。
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