インド式数学・インド式算数を利用して「10の位の数字が同じで、1の位の数字の合計が10になる場合」の掛け算を計算してみましょう。
1の位の数字が「5」の時の2乗を計算する方法を応用して、
10の位の数字が同じで、1の位の数字の合計が10になる場合にも計算を簡単にすることができます。
まず35×35を計算するときの方法を見直してみましょう。
3×3|3×5+5×3|5×5 3×3| 3×(5+5)|5×5 3×3| 3×10 |5×5 3×3| 30 | 25
となり、10の位の3がくり上がるので
3×3+3 | 0 | 25 3×(3+1)| 0 | 25
となります。
これを見ると、
・1の位の数字の合計が10になるときは、ちょうどくり上がりが起こる
・さらに10の位の数字が等しいときはカッコ()でくくれる
ので計算が簡単になることが分かります。
言葉だけでは分かりづらいですが、
例をみれば具体的な計算法がピンとくるでしょう。
例:36×34 3×3|3×4+6×3|6×4 3×3| 3×(4+6) | 24 3×3| 3×10 | 24 ここでくり上がり 3×3+3| 0 | 24 真ん中の0は省いて書くと 3×4|24 12|24 答:1224
となります。ここから、10の位の数字が同じで、1の位の数字の合計が10になる場合の計算公式は次のように書けることが分かりました。
いくつか例を出しておきます。
63×67 6×(6+1)|3×7 42 | 21 答:4221
例:71×79 7×(7+1)| 1×9 56 | 09 答:5609 ※10の位の0を忘れないように
今まで学んだインド式計算術をさらに応用することで、より一般的な場合の掛け算も簡単になります。
「10の位の数字が同じ場合」の掛け算へ≫