インド式計算法を使うことで、1の位の数字が「0」や「5」の場合は、簡単に2乗を求めることができました。
これを応用して、1の位の数字が「1」または「6」の場合や、「4」または「9」の場合も2乗を求めることが出来ます。
1の位の数字が「1」または「6」の2乗を計算するには次の公式を使います。
(x+1)2=x2+2x+1
を並びかえると上のような公式になります。
この公式を使って、1の位の数字が「6」の場合の2乗を計算してみましょう。
x=35として、36×36を計算します。
36×36 = (35+1)2 = 352+{35+(35+1)} = 1225+{35+36} = 1225+71 = 1296
どうでしょうか?これなら少し練習すれば暗算でもできそうですね。
また1の位の数字が「0」の場合を使えば、1の位の数字が「1」の2乗も簡単に計算できます。
41×41 = (40+1)2 = 402+(40+41) = 1600+81 = 1681
では、1の位の数字が「4」または「9」の場合はどうでしょう。
このときは次の公式を使います。
公式の解説(x+1)2=x2−2x+1 を並びかえると上のような公式になります。
これを使って34×34を計算してみましょう。
34×34 = (35−1)2 = 352−{35+(35−1)} = 1225−{35+34} = 1225−69 = 1156
くり下がりがあるので、ちょっと面倒ですが、普通に計算するよりもずっと楽ですね。 同様に、19×19を計算してみます。
19×19 = (20−1)2 = 202−{20+(20−1)} = 400−{20+19} = 400−39 = 361
インド式数学を使うことで、1の位の数字が「4」または「9」の場合も簡単に計算できました。
さらにこの計算法は、10の位の数字が同じ場合にも応用することができます。
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